【6月 月護摩】~空海座右の銘~
- chisyou1006
- 6月18日
- 読了時間: 2分

我々真言僧侶は、常日頃弘法大師空海様の教えのもと、日々精進し手を合わせております。
そんな空海様の教えのひとつに
「人の短を言うことなかれ、己の長を説くことなかれ」とあります。
人の短所を指摘するな。
また、自分の長所を自慢するな。
自分の心の暗い部分を鷲掴みにされた感覚はありませんか?
私たち人間は、何に対してもよく比較する習性があります。自分以外の事が気になり自分と比べ、自分への都合の良し悪しの中で自分自身の基準を作り、善悪・優劣を決めてしまいがちです。
そこから生まれるのは、恐らく他人に対する「優越感や自慢、逆に劣等感や妬み(ねたみ)、嫉み(そねみ)、僻み(ひがみ)のこころ」です。
しかし、こういった「こころ」は誰しもが持っています。
私達自身の中でこう言った「こころ」を正しく見つめることが必要なのです。
そんな時に空海様のお言葉を思い出し
「人は劣っている、自分は優れている」という固まった考え方を改めましょう。
「ひょっとしたら自分の考えはまちがっているのではないか?」と、自らに問い直す姿勢が大切です。
「他人の欠点は自分の欠点」であると認識すること。
それを繰り返すことによって自分自身を正しく知ってゆくのだと思います。
大切なのは、他人の欠点を自分の欠点として捉え、「他人の欠点から、自分自身何を学んだか」ということではないでしょうか。
本日もようお参りくださいました。
来月も18日14時~不動護摩供お勤め致します。
どなた様でも本堂へおあがりいただけますので、皆様のお参りお待ちしております。



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