【11月 月護摩】～日々是好日～

 お茶室などの床の間に掛けられている掛軸でよく目にする「日々是好日」という言葉をみなさんご存知でしょうか。

元は禅語であり、現在（いま）を精一杯生きることに努める大切さを説いたものです。

お釈迦様が仰る通りこの世は

「一切皆苦」思い通りにならない事ばかり

「生老病死苦」生まれること、年老いること、病にかかること、死ぬことと避けては通れぬ非常に苦しい事が多い世界です。

しかし、この世界でいただいた生命を 全うしてどのように生きていくかは自分自身の考え方捉え方ひとつで変えられます。

常に今この時、この瞬間こそ大切にして、過去や未来を考えるのではなく、今を生きる。 その瞬間、瞬間の繰り返しで毎日がどんな日であろうと良き日であり、毎日が新しい日々の連続なのです。

それこそがまさに「日々是好日」であります。

例えば、朝の番組の占い情報で左右されたりはしていませんか？？

そんな方は良い運勢の日は良い一日になるように穏やかな言動を心がけながら過ごし、運勢の悪い日は悪い一日にならないよう、明るく陽気に過ごすよう心がけてみる。

人の勝手な物差しで測った良き日も悪き日も、「日々是好日」どんな日もかけがえのない、尊い1日なのです。  

肌寒くもなり今年も残り少なくなってまいりました。

 あとひと月と数日、「日々是好日」を心がけ過ごしてください。

きっと、良い年末年始を迎えて頂けるのではないでしょうか。

 来月も18日(水)14時～今年最後の結願納め不動護摩供お勤めをします。 皆さまのお参りをお待ちしております^^